のびジュース同盟

「のびジュース」と言われて、すんなり理解できた人は是非入って欲しい。

「のびジュース」・・・それは、野比のび太が発明した木の葉から作るジュースである。コミックで読んでいたので色は分からないのだが、想像から緑色なのではないかと思われる。どう考えてもまずそうだ。しかしのび太はそれを「うまいっ!」と言い、大喜びで「のびジュース」などと言う愛着感ばっちりの名前を付けたのである。うまいに違いない。

私は一時、もの凄い勢いで「ドラえもん」を好んでいた。「大長編ドラえもん」を全巻集め、暇があれば読み返すという熱の入れようである。レアな貯金箱も袋から出さずに大事に保管だ。
少し話は変わるが、この「レアな貯金箱」はその存在自体もたぶんレアなのだが、何よりもそれを手に入れた状況が珍しいのである。と、言うのも、これは懸賞で当てたものなのだが、私は応募券を貼っていなかったのだ。
 応募券はドラえもんの本にくっついていた。
 そして私はドラえもんの貯金箱が欲しかった。
さぁ、どうするか?ドラえもん大好き人間の私としては例え表紙の折り返し部分とは言え、ドラえもんの本を切り取る事はできない。そんな行為をするくらいなら貯金箱なんぞ欲しくもない。いや、欲しい。
困った私は葉書に「ドラえもんの本を切る事はできません。」と書いてダメ元の応募を小学館に送りつけたのだ。んで、当選した(笑)。その日から小学館に足を向けて寝られない毎日である。小学館大好きっ!

さて、そんなある日の事である。私のドラえもん好きを聞きつけて、1人の友人が神妙な顔つきで尋ねた。「ナギラちゃん、のびジュースって知ってる?」あぁ、知ってるともっ!私は当然のように「うん。知ってるよ。」と答えた。するとヤツは安堵の表情を浮かべて「良かった〜。」と言うのだ。聞いてみれば、なかなか「のびジュース」を扱ったドラえもん話は出てこないとの事。なるほど、確かに「のびジュース」は存在が薄い。のび太が発明した素晴らしいジュースなのに可哀相である。

ってな訳で「のびジュース同盟」。入れっ!

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(Jan.27.2002)